秋彼岸とは? ― 感謝と供養を伝える一週間
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、日本では春分と秋分の時期を「彼岸」と呼び、古くからご先祖様を供養する習慣が続いています。秋彼岸は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた計7日間を指し、2025年の秋彼岸は 9月20日(土)から9月26日(金)まで となります。
この時期は昼と夜の長さがほぼ同じになることから、仏教では「迷いの世界(此岸)」と「悟りの世界(彼岸)」がもっとも近づくと考えられ、ご先祖様への祈りを届けやすい時期とされています。
■ 秋彼岸に行うこと
秋彼岸には、次のような供養や行いが一般的です。
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お墓参り
墓石の掃除や草取りを行い、季節の花やお線香を供えて手を合わせます。十和田市周辺では、お彼岸に合わせて家族そろってお墓参りをする家庭が多く見られます。 -
仏壇の掃除とお供え
仏壇を清め、おはぎや果物、季節の野菜などをお供えします。秋は収穫の時期でもあり、実りへの感謝を込めて供物を準備する意味合いもあります。 -
おはぎを食べる
秋のお彼岸では「おはぎ」を供えたり食べたりする習慣があります。小豆の赤色には魔除けの意味があり、ご先祖様へのお供えとしても大切にされてきました。
■ 秋彼岸の意義
秋彼岸は、単にお墓参りをする期間ではありません。日頃の暮らしを振り返り、ご先祖様への感謝や亡き方を偲ぶ気持ちを改めて持つ機会です。また、家族で一緒に過ごすことで、代々のつながりを確かめ合う大切な時間でもあります。
■ まとめ
お盆と同じく、ご先祖様や故人を敬う秋彼岸は、日本人の心に根づいた大切な供養の習慣です。形式にとらわれず、気持ちを込めて手を合わせることが何よりの供養になります。
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